ピンチの先に、必ず喜びがある
前職では三宮でシェフをしていましたが、コロナ禍で街全体の活気が失われていく中、SNSなどにも取り組みながらも苦しい状況が続いていました。そんな時、先にディライトで働いていたシェフから「話だけでも聞いてみたら」と声をかけてもらったことが、ディライトとの出会いです。生活の安定も考えながら、それでも自分の中にはまだチャレンジしたい気持ちがありました。
若い頃から数字やマネジメントにも興味があり、料理人としてだけでなく、自分の関心のある分野にも挑戦できる環境はとても魅力的でした。大変な時ほど「ピンチをチャンスに変えよう」と思うようにしています。今は苦しくても、頑張った先には必ず喜びがある。そう信じられるのは、努力を見てくれて、認めてくれる仲間や会社があるからです。
一皿に想いを込め、期待を超える
料理をつくる上で大切にしているのは、技術だけではなく、一つひとつにどれだけ気持ちを込められるかです。お客様にどう届けたいのか、どうすれば期待を超えられるのかを考え続けることが、商品の価値につながると思っています。気持ちのこもった料理は、必ずお客様に伝わります。「おいしい」という言葉や口コミになった瞬間は、チームにとっても大きなモチベーションになります。若いスタッフにも料理説明やシェフ挨拶の場に出てもらい、自分たちがつくった料理でお客様が喜んでくださる瞬間を感じてもらうようにしています。
uneでは、これまでのブライダルにはなかった商品づくりにも挑戦しています。和のコースに合わせて和のパンをペアリングするなど、「今までこうだったから」の先にある提案を大切にしています。
自分ひとりではなく、最強のチームへ
ディライトに入社した当初は、プレイヤーとして自分が引っ張っていく意識が強かったと思います。町場のレストランでは、自分が頑張ればどうにかできることも多くありました。でも、大きな会場では一人の力だけでは限界があります。大きなミスをした時に、料理長から「自分ひとりじゃどうにもならないでしょ。任せる勇気を持ちなさい」と言われたことが大きな転機でした。
そこから、仕事を振ること、得意不得意を見ながら任せること、チームで運営することを学びました。今は、自分が中心に立つのではなく、後ろから支え、部下を輝かせることに喜びを感じています。目標は、3年以内に次のシェフを輩出すること。自分がいなくても運営できる、強く温かいチームをつくることに挑戦しています。